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文学×数学の遊戯「ウリポ」をデジタルへ、「カットアップ」の次は「S+7法」ツールを作りたい

「カットアップ技法」をブラウザ上で手軽に再現できるツール「 カットアップメーカー 」 を公開したところですが、ふと「アルゴリズム的な文学技法は、まだまだデジタル実装と相性が良いものがあるのでは?」と思い立ち、リサーチを進めてみました。 そこで再発見したのが、実験文学集団「ウリポ」の代表的手法である「S+7法」であります。 ウリポとは、20世紀半ばのフランスでレーモン・クノーや数学者フランソワ・ル・リヨネらによって結成された文学グループで、数学的な制約や規則を文章作法に持ち込み、新たな文学的創造性を切り拓く試みを多数行ったそうです。その代表的な試みのの一つが、この「S+7法」であります。 ルールは至ってシンプル。「辞書を引き、文章中のすべての名詞を、その辞書で7つ後ろに載っている名詞に置き換える」というもの。 これを現代のウェブツールとして実装する場合、仕組みとしては以下のようなフローで構築できそうです。 入力されたテキストを形態素解析し、名詞のみを抽出 ベースとなる辞書インデックスを参照し、該当名詞から7語後ろのエントリを特定 元の名詞を置換して文章を再構成 課題になりそうなのは「参照する辞書データの選定」ですが、現代的な日本語辞書データや専門辞書を差し替えられる設計にすれば、生成される文章のナンセンスさや詩情がガラリと変わる面白いジェネレーターになりそうです。 現在取り組んでいる「 消えた伝説のX11宇宙戦「XShipWars」を発掘!20年前のコードをClaude Codeで現代に蘇らせる 」のプロジェクトが一段落したら、次はこの「S+7法」ツールの制作に着手してみようかと思います。 ちなみに今回のリサーチ中、アーティストの「 古川諒子 」さんの作品にも行き当たりました。「カットアップ」や「S+7法」などで自動生成・脱構築されたテキストからインスピレーションを得て、具象絵画を描き出すという非常に刺激的な試みをされています。言語のルールから生まれた偶然性が、ヴィジュアル表現へと変換される面白さ、もし東京などで個展が開かれる機会があれば、ぜひ実物を体感してみたいと思います。

消えた伝説のX11宇宙戦「XShipWars」を発掘!20年前のコードをClaude Codeで現代に蘇らせる【序章】

  「インターネットから一度消えたソフトウェアは、二度と手に入らないのか?」 ふと昔遊んだ(あるいは名前を見かけた)レトロなオープンソースゲームを思い出し、検索窓に打ち込んでみる。しかし画面に返ってくるのは冷淡な「404 Not Found」や、20年前に時が止まったリンク集の残骸ばかり。そんなデジタルアーカイブの断絶を経験したことがある人は、決して少なくないはずであります。 悩めるエンジニアにとっては、「XShipWars」がそれでした。 「XShipWars」とはどんなゲームだったのか? XShipWarsは、1990年代後半から2000年代初頭にかけてUnix/Linux界隈で開発・運用されていた、クライアント・サーバー型の2Dリアルタイム宇宙戦略・戦闘シミュレーションです。 クレジットを稼いで小型迎撃機から大型戦艦へステップアップし、兵装やジェネレータ、センサー類を細かく換装していくRPG的成長要素や、惑星や宇宙基地を自勢力に組み込み、資源採掘と補給ラインを維持しながら敵勢力の拠点を攻め落とす戦略性、加えて当時のUnix系ゲームといえば、シンプルなワイヤーフレームや原色のドットアイコンが主流でしたが、XShipWarsは、細部まで描き込まれた宇宙船のビットマップスプライトを採用。さらに画面上には、リアルタイムに変化する円形レーダー、シールドやリアクターの出力を示す計器パネル、通信ログなどが整然と並び、まるで「本物の宇宙戦艦のオペレーションシート」に向き合っているかのような濃密なUIを実現していたのが特徴です。 公式サイト消滅から「Debian Snapshot」でのサルベージまで ずいぶん前からXShipWarsの公式サイトは完全に閉鎖されており、現代の主要ディストリビューションの公式リポジトリからもその名は姿を消していました。 「 Wayback Machine 」などのWebアーカイブでもリンク切れだらけで、「完全なソース一式の復元は絶望的か・・・」と諦めかけていました。しかし、オープンソースのエコシステムには強力なタイムマシンが存在していました。それが、Debianプロジェクトが運用する歴史的リポジトリ「 Debian Snapshot 」であります。 Debian Snapshotは、過去にDebianに取り込まれたパッケージを日付・バージョ...

SNSで見かけた格安Amiga「NanoMig」が熱い!気になる「推奨ハード」と「ROMの入手元」を調べてみた

先日、Facebookのタイムラインを眺めていたら、手のひらサイズの小さなFPGA基板の上で、あの「 Amiga 」が軽快に動いている動画が流れてきて目を奪われたのであります。 「こんなに小さな基板で、なぜAmigaが動いているんだ・・・?」とその動画の正体を調べてみたところ、行き当たったのがオープンソースプロジェクトの「 NanoMig 」でした。 Commodore Amigaといえば、かつて欧米のホビーPCシーンやデモシーンを席巻した伝説の名機であります。日本国内でも、90年代の人気番組「進め!電波少年」のオープニングや演出で使われていた独特なCGアニメーション(松村邦洋さんや松本明子さんのキャラクターが動くCG)の制作に使われていたことで、ご記憶の方も多いかと思います。 今なお世界中に熱狂的なファンを持つAmigaですが、近年は実機のプレミア化が急激に進み、状態の良い本体を手に入れるのは極めて難しくなっています。 そんな憧れの名機を、現代の安価なFPGAボード上に蘇らせようと有志によって開発が進められているのがNanoMigなのであります。しかも調べてみると、2024年に始まったこのプロジェクト、最新版(v0.14-beta)ではなんとAmiga 1200相当(68020 CPU + AGAチップセット)の動作にまで対応しているとのこと。 【補足】初期型(A1000 / A500)から「Amiga 1200」への劇的な進化 Amigaは、CPUの負荷を減らすためにグラフィックや音声を専用のカスタムチップに任せる先進的な設計が特徴でした。 初期型(Amiga 1000 / 500): CPUはモトローラ「68000」のみを搭載。グラフィックは初代チップセット「OCS(Original Chip Set)」が担当し、最大4,096色中32色の同時表示でした。当時の家庭用PCとしては破格の性能でしたが、美麗なグラデーションの表現には限界がありました。 上位モデル(Amiga 1200): 1992年に登場したホビー向けAmigaの集大成。CPUがより高速な「68020」へと強化され、グラフィックも新世代の「AGA(Advanced Graphics Architecture)」チップセットへと刷新。最大1,677万色中256色(特殊なHAM8モードでは約26万色)...

Finderから一発起動!VS Codeを右クリックメニュー(サービス)に追加する方法

Windowsでは、VS Codeをインストールすると右クリックメニューに「Open with Code」が自動で追加されますが、macOSにはこの機能がないのであります。 そんな悩みを解消してくれる便利なツールが、オープンソースで公開されている「VS Code Finder Service」であります。 導入は驚くほど簡単。ターミナルを開き、リポジトリをクローンしてインストールスクリプトを実行するだけで完了します。 git clone https://github.com/vknabel/vscode-finder-service.git cd vscode-finder-service ./install.sh 日常のちょっとしたクリックやドラッグの手間を減らすだけで、開発や作業のリズムが格段にスムーズになります。Windowsのあの快適さをMacでも再現したい方は、ぜひ試してみてください!

【新店情報あり】ラーメン三水で導き出した最適解!「麺の量問題」を解決する黄金比とは?

脂と濃厚スープが恋しくなり、「 ラーメン三水 」さんをリピート訪問してきました。 ちなみに本題の前に耳寄りなニュースをひとつ。なんと「清六家 下妻店」が、 10月5日に「ラーメン三水 下妻店」としてリニューアルオープン するとのこと!近隣にお住まいの方は要チェックであります。 さて、今回いただいたのは「味噌ラーメン」にライス。 実は三水さん、前回欲張って「大盛り」にしたところ圧倒されるほどのボリュームで完食に苦戦した経験があります。そこで今回はリベンジとして「普通盛り」をチョイスしたのですが・・・、細麺に濃厚な味噌スープがしっかり絡み、ライスとの相性も抜群な反面、「もう少し麺を食べたい」と物足りなさを感じる結果に。 大盛りは多すぎる、普通盛りはちょっと足りない。 そんな悩めるエンジニアが行き着いた結論がこちらです。 麺は「中盛り」+「サイドメニュー(ライス等)」 この組み合わせこそ、満腹感・満足感ともに完璧なバランスを生む黄金比だと確信しました。次回からは迷わずこのオーダーで挑みます。 下妻の新店に行かれる方も、ぜひボリューム選びの参考にしてみてください!

OSの核心をコードで学ぶならこれ!MIT教材「xv6」と電通大の日本語訳テキストが素晴らしい

MIT teaches operating systems by giving students a complete Unix-like kernel and asking them to modify it. it's called xv6, a ~6,000-line reimplementation inspired by Unix V6. processes, system calls, virtual memory, and filesystems are all there pic.twitter.com/sFiHWgMmHb — trish (@TrisH0x2A) September 22, 2026 オペレーティングシステム(OS)の仕組みを一から本格的に学びたい方に、ぜひおすすめしたい教材を見つけたのでご紹介であります。 かつて「 UNIX 4.3BSDの設計と実装 」(通称:悪魔本)などに挑んだ経験がある方も多いと思いますが、現代のLinuxやFreeBSDなどのOSは数百万行を超える巨大な規模に成長しています。いきなり本物のソースコードを読んで全体像を掴むのは、ハードルが高く挫折しやすいのが現実です。 そこで最適なのが、MITの教育用OS「xv6」であります。 👉 Xv6, a simple Unix-like teaching operating system(MIT公式サイト) xv6が学習に最適な3つの理由 コード量が約6,000行と極めてコンパクト Unix Version 6(V6)の基本設計を踏襲しつつ、無駄を削ぎ落としているため、個人でも全体のコードを読み切ることができます。 現代の標準アーキテクチャ「RISC-V(マルチコア)」に対応 古き良きUnixの設計思想を、今まさに注目を集めるRISC-V環境で学べます。 充実した講義テキストと「日本語訳」の存在 MITの公式テキストが配布されているだけでなく、電気通信大学の菅原研究室によって 日本語訳テキスト が無償公開されています。難解なカーネルの概念を母国語でじっくり追えるのは本当にありがたい環境です。 👉 RISC-V版xv6テキストの和訳(電気通信大学 菅原研究室) まず何から始めるべき? まずは和訳テキストの「第0章(OSのインターフェース)」に目を通し、興...

「How(どう作るか)」はAIが肩代わりする、だからこそ問われる「 Why(何を・誰のために・なぜ作るのか)」という動機

過去に開発が止まって眠っていた個人プロジェクトを「 眠っていた個人開発をClaude Codeで救出!文章再構成ツール「カットアップメーカー」をGitHub公開しました 」で紹介したとおりGitHubで公開しました。 今回は、その開発プロセスで実践した「仕様駆動開発」のノウハウをスライドにまとめてみたのであります。 👉️ 仕様駆動開発をClaude Codeで試してみた リポジトリのコードを参照させた上で、以下の要件をClaudeに伝えてみました。 作成の目的・想定読者 スライドの大まかな構成 最も伝えたいメッセージと、読後に起こしてほしいアクション すると、わずか数分ほどで約7割の完成度のスライドが一気に生成されました。あとは細部を微調整しただけで、トータルの作業時間は2時間ほど。これで十分実用に耐えるクオリティに仕上がりました。 制作効率が劇的に向上し、AIの進化に圧倒された一方で、強く心に刻まれたことがあります。これまでもいくつかの記事で触れてきましたが、「 How(どう作るか)」をAIが軽々とこなす時代だからこそ、人間側の「 Why(何を・誰のために・なぜ作るのか)」という動機こそが最大の価値になる、ということです。 「何かを表現したい」「これを作って誰かに届けたい」という人間ならではの純粋な情熱やエネルギーがなければ、どんなに優れたAIがあっても何も始まらないのだと思い知らされたのであります・・・。  スライドをご覧いただき、AIの進化とともに「これからのクリエイターの在り方」を実感していただけたら幸いです。

AI時代の個人開発をどう見せる?開発物を「GitHub Pages」でポートフォリオ化してみた

最近、GeminiやClaude Codeを活用した「 リアルタイム地震マップ 」や「 カットアップメーカー 」など、AIを取り入れた個人開発とGitHub公開を続けてきました。 これと合わせて開発したソフトウェアに関する技術スライドなども作成し始めたのですが、Bloggerなどの一般ブログでは公開しづらいなと感じたのであります。 そこで今回、過去のソフトウェアも含め開発実績や技術スライドを一元管理するため、「 GitHub Pages 」と「 Jekyll(ジキル) 」を使ってポートフォリオサイトを立ち上げてみたのであります。 なぜGitHub Pages × Jekyllなのか? 最大の利点は、「開発(コード管理)と発信(Webサイト運用)が同じ場所で完結する」点です。 リポジトリから即公開: サーバー契約や独自の設定不要で、GitHub上のファイルがそのままWebサイトになります。 Markdownでサクサク執筆: 標準組み込みの「Jekyll」のおかげで、普段のREADME感覚でMarkdownを書くだけで整ったページが生成されます。 メンテが圧倒的に楽 :ファイルをアップデートしたら、リポジトリ側でドキュメントを更新してプッシュするだけでサイトにも即反映されます。 構築にあたっては、以下のガイドを参考にさせていただきました。 👉  GitHub PagesにJekyllを使っていい感じのページを作る例 完成したポートフォリオページ 実際に出来上がったページがこちらです。 👉 tariki.github.io 実際に運用を始めてみて、やはり「まとまった技術ドキュメントや開発ログの管理」はブログサービスよりもGitHub Pagesのほうが相性抜群だと実感しています。 個人開発の成果物がいくつか溜まってきた方や、AIツールで作ったコードを手軽にWeb公開したい方は、ぜひポートフォリオ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか!

ブレーキか高速化か? 技術の暴走を「止める」のではなく「追いつかせる」という現実解

前回書いた「 Linuxの「意図的な欠陥混入事件」から考える、生成AIという「同意なき巨大な社会実験」 」というテーマの続きとして、今回は「では、日本の現場や政策はどう動いているのか?」を掘り下げてみました。 日本のAIガバナンスの動向を捉える上で、東大の松尾研究室出身でエンジニア・起業家・政治活動家でもある「 チームみらい 」の安野貴博氏の発信を確認するのがよいかと考え、同氏が公開しているAI法案に関する解説動画をチェックしてみたのであります。 動画内では、「市民の合意が追いつかないまま実装が先行する弊害」という論点まで深く踏み込んだ言及はありませんでしたが、「技術の進化速度に、社会制度や議会の意思決定が追いつかない」という構造的なジレンマについて分かりやすく語られていました。 AIの能力が極めて速いペースで急速に進化しており、「議論して議会を通して法律を作る」という速度を上回ってしまっていること。 その結果、社会の隅々に想定外の負の影響が出る懸念があり、どうガバナンスを効かせるべきかが大きな裏テーマであること。 安野氏は、「同意なき社会実験」を止めるのではなく、「社会実験のフィードバックと合意形成のループをテクノロジーで超高速化する」というスタンスのようであります。この発想は非常に前向きで、エンジニアリング視点を持つ実務家ならではの現実解だと感じます。 テクノロジーの恩恵と影の両方を肌感覚で理解し、実装力をもって制度のアップデートに挑むリーダーの存在は、これからのAI時代においてますます重要になっていくはずです。安野氏、安野氏が率いるチームみらいの活動に期待したいと思ったのでありました。

健康診断でメタボ判定…!晩酌の「豆腐飽きる問題」を救ってくれたカルディの万能薬味

健康診断でメタボのリスクを指摘され、特定保健指導を受けてからというもの、運動を増やしビールも控える日々を送っています。ただ、体重は増えもしないけれど減りもしない・・・という、なんとももどかしい停滞期が続いているのであります。 そこで見直したのが晩酌のお供。ついつい手が伸びがちな揚げ物をやめ、ヘルシーな豆腐にシフトしたのですが、ここで直面したのが「淡白すぎてすぐ飽きる問題」であります。 ストイックな我慢は続かないと痛感していたとき、カルディの和食材コーナーで見つけたのが、口コミなどでも話題の様子の「 うまくて生姜ねぇ!! 」という商品であります。 細かく刻まれた国産生姜が特製醤油にじっくり漬け込まれていて、口に運ぶとまずまろやかな甘みが広がり、噛むほどに生姜の爽やかな香りとピリッとした刺激が追いかけてきます。さっぱりしていながらもしっかりとしたコクがあり、冷奴にスプーン1杯のせるだけで、淡白な豆腐が一気に満足感のあるおつまみに化けてくれます。冷奴はもちろん、蒸し鶏や焼き魚に合わせても相性抜群ではないかと思います。 「カロリーは抑えたいけれど、晩酌の満足度も妥協したくない」というときの心強い味方として、すっかりはまっています。カルディで見かけたらぜひ購入してみてください。

Linuxの「意図的な欠陥混入事件」から考える、生成AIという「同意なき巨大な社会実験」

日本学術会議の報告書「「 サイバーセキュリティ研究・開発・教育における 法的・倫理的課題 」を読み、深く考えさせられる事例がありました。 それが「Linuxに意図的に欠陥を混ぜた研究」を巡る騒動であります。 研究の成果と、突きつけられた倫理の壁 ある米国の大学研究チームが、オープンソースOS「Linux」の審査体制が正常に機能しているかを検証するため、管理者へ事前に知らせず、あえてセキュリティ欠陥を含んだプログラムを提出しました。 結果として欠陥は見落とされかけ、審査プロセスの脆弱性を証明したことで、研究自体は学術的に高く評価されました。しかし、結末は厳しいものでした。 信頼の侵害とリスクの転嫁 : 世界中の重要インフラを支えるコミュニティを無断で「実験台」にしたこと。 結果 : 開発者コミュニティからの猛反発を受け、最終的に研究論文は取り下げ。 「社会的に有意義な検証であっても、関係者の事前の同意(インフォームド・コンセント)なしにリスクを背負わせてはならない」という教訓を残した事件でした。 私たちは今、「同意なき社会実験」の被験者になっていないか? この構図を見て強く感じるのは、「現在の生成AIを取り巻く状況は、社会全体を巻き込んだより巨大な実験なのではないか」という疑問です。 具体的には、以下のような倫理的課題が指摘されています。 データの無断収集とフィードバック : ネット上に公開された著作物や日常の入力プロンプトが、個別の明確な同意なしに学習・検証データとして活用されている点。 実社会を「ベータテスト」にする手法 : 安全性の徹底検証を待たず市場に投入し、ハルシネーションや悪用といった副作用を「ユーザーに使わせながら後追いで修正する」開発スタイル。 心理・社会への影響検証の遅れ : 依存や教育現場の混乱など、社会構造への影響評価が追いつかないまま実装が先行している点。 元OpenAI・Anthropicの研究者であるジェイコブ・コクソン氏が「AI企業は人類の未来を賭けの対象にしている」と警鐘を鳴らして退職したニュース(「 AI企業のスタッフは人類の未来がどうなるか「本当に恐れている」、元アンソロピック社員がBBCに語る 」「 「AIは我々の命を賭けの対象にしている」 安全上の懸念を理由に研究者がアンソロピック退社 」「 「恐怖のAI競争関わりたくない」 ...

完全禁煙の現場をどう生き抜く?「火も煙も出ないたばこ」NORDIC SPIRIT体験記

「たばこは人生の清涼剤」、かつてそんな名言を残した人がいましたが、締め切りや顧客の無理難題と戦う悩めるエンジニアにとっても、一服の時間は思考をリセットする大切なひとときだったりします。 しかし最近は、オフィスビルや工場の「完全禁煙化」が急速に進んでいます。「どうしても頭を切り替えたい、でも近くに喫煙所がない・・・」と、集中力が切れそうになって困った経験を持つ方は多いと思います。 そんなとき、ショッピングモールの喫煙所で見かけたのが「 NORDIC SPIRIT (ノルディック・スピリット)」という商品の案内でした。 ジャンルとしては「オーラルたばこ」と呼ばれるもので、最大の特徴は火も煙も一切使わないこと。発祥地スウェーデンの伝統的なスタイルをベースにしており、植物由来の繊維にニコチンと食品グレードのフレーバーを含ませた小さなパウチを、唇と歯茎の間に挟んで使うたばこであります。 「これなら喫煙所がないところでも一服代わりになるのでは?」と思い、さっそく試してみたのであります。 パッケージを開けると、指先サイズの白いパウチが入っています。さっそく上唇と歯茎の間に挟んでみると、薄型なので外見からは使っていることがまったく分かりません。違和感も最初の数分だけで、すぐに気にならなくなりました。 しばらくすると、唾液を通じて爽やかな風味がじわじわと口の中に広がってきます。ガムを噛んでいるのに近い感覚ですが、顎を動かす必要がないため、そのままPC作業はもちろん、急な会話にも対応できます。そして何より、あの特有の「そろそろ一服したいな・・・」という落ち着かない感覚がすっと和らいでいくのを実感しました。 もちろん、火をつけて深く煙を吸い込む従来の紙巻きたばこの情緒がそのまま置き換わるわけではありません。しかし、「喫煙所のない現場や長時間の移動を乗り切るためのバックアップ」として鞄に忍ばせておけば、心強い味方になってくれそうであります。 気になった方は試してみてはいかがでしょうか。

眠っていた個人開発をClaude Codeで救出!文章再構成ツール「カットアップメーカー」をGitHub公開しました

先日の記事「 挫折した個人開発が息を吹き返す、「実践Claude Code入門」が示す「スペック駆動開発」のリアル 」で予告していた、長年お蔵入りしていた個人プロジェクトを無事にGitHubで公開しました( https://github.com/tariki/cutup-machine )! カットアップメーカーとは? 複数の文章を単語単位に分解し、マルコフ連鎖によってランダムかつ文脈を保った新しい文章へ再構成するWebツールです。作家ウィリアム・S・バロウズらが用いた「カットアップ技法」をデジタルで再現しました。 「創作のプロットで行き詰まった」「常識にとらわれない刺激的なフレーズが欲しい」というときの、偶発的なアイデア発掘ツールとして機能します。 実際に生成してみた文章例 異なる文脈の短編テキストを混ぜて生成してみた結果がこちらです。 病院の待合室。消毒液の臭い。床と壁一面、均一に白と灰色のタイルが並べられたタイルの上に排泄物を放出している。向かいの窓を無数のネオンとハイウェイの下の薄暗い空間に包まれ、祖父の家の特別な匂いと特定の空間に包まれ、祖父の家を出る。日は落ちている。向かいの窓を無数のごみ。悪臭を放つ廃液が地下鉄の排気口に流れ落ちる。ごみの影、古びたアパートの非常階段にいるのは倒れこんだ少年。目は路地の中央へ。 お仕事して絶命。ピクピク痙攣。他の医者が老婆の悲鳴。老婆はよだれを垂れ流し、均一に白と灰色のタイルが並べられている。お互いに話している。まるでチェス盤の前で足を止める。 「お亡くなりになりました。」 地下鉄に乗り自分の顔を見ているのは特別な匂いのするハイウェイの下の薄暗い空間に包まれ、祖父の家を出る。日は落ちている。診察室に向かう。列車が地上に出る。通りはハイウェイとビル郡のせいで昼間でも薄暗い。今日も祖父は一言も喋ることなくチェス盤の前に座っていた。地下鉄に乗り自分のアパートに向かう。列車が地上に出る。日は落ちている。上に排泄物を放出していた・・。ありとあらゆる言葉が失われる。何度も、何度も・・。 なかなかに不穏でカオスな世界観ですが、ところどころにハッとするような詩的接続が生まれているように思えます。整った文章を書くAI全盛の今だからこそ、こうした「意味の崩壊から生まれる偶発性」を拾い上げる面白さがあります。 今回の開発を振り返って 手を動か...

動物への態度は心を映す鏡? 心理学研究から読み解く「動物好きに悪い人はいない」の真相

ある人から「動物好きに悪い人はいない。」なんて言葉を聞きました。なんとなく頷きたくなる一方で、「実際のところ、心理学や犯罪心理学ではどう捉えられているのだろう?」と疑問に思う出来事もあったので、人間が動物に向ける態度や関わり方と、その人のパーソナリティや共感性との関係について、実際の研究などで何が示されているのかを少し調べてみたのであります。 ペットへの愛着と「共感性・利他性」に関する研究 まずは、「動物を大切にする人は優しい」という側面を支持する研究です。   Jhon Marc V. Fanerらの研究( Pet attachment and prosocial attitude toward humans: the mediating role of empathy to animals )などでは、ペットへの愛着の度合いと、動物に対する共感、そして人間社会における利他的な態関連が統計的に分析されており、ペットへ強い愛着を持つ人は、他者の痛みに対する感受性が高く、それが人間社会における利他的な行動や社会的責任感の向上にもつながる傾向があることが示されているそうです。 犯罪心理学における「マクドナルド・トライアド」と「ダークトライアド」 次に、「動物に対する態度」のネガティブな側面についての犯罪心理学やパーソナリティ研究です。 精神科医John Marshall Macdonaldが1963年に提唱した臨床的仮説( The threat to kill )では、幼少期や青年期における「動物への残酷な行為」が、将来的な反社会的人格や暴力犯罪の強い予測因子のひとつとして挙げられていたり(マクドナルド・トライアド)、Phil Kavanaghらの研究( The Dark Triad and animal cruelty: Dark personalities, dark attitudes, and dark behaviors )をはじめとするパーソナリティ心理学では、ナルシシズム、マキャヴェリアリズム、サイコパシーといった反社会的なパーソナリティ特性(ダークトライアド)が高い人ほど、動物に対して冷淡であり、虐待的傾向や攻撃性を示しやすいことが実証されているそうです。動物が好きではない人が全員悪人というわけではありませんが、「人間以外の生き物の痛み...

カマキリがSNSでバズる理由とは?「ニッチ動画」を大衆向けに変えるギャップの法則

この投稿をInstagramで見る 悩めるエンジニア(@strayengineers)がシェアした投稿 最近、Instagramに上げたカマキリの動画がバズったのであります!「そんなに虫好きって多いんだっけ?」と疑問に思い、その要因をAIに壁打ちしてみたのであります。返ってきた分析から見えてきたのは、単なる昆虫観察にとどまらない「人を惹きつけるコンテンツの黄金律」でありました。 「弱者 vs 強者」の強烈なギャップ : 車や人間、猫といった圧倒的な体格差のある相手に、一切引かずに前脚を広げてファイティングポーズをとる「無謀なまでの勇敢さ」。見る人は「命知らずで面白い」と一瞬で感情を動かされます。 人間くさいポーズが生むミーム化の余白 :体を揺らす威嚇行動は、人間にはボクサーの構えやダンスのように映ります。BGMやアフレコ、効果音を足しやすい「いじりやすさ」が二次創作と拡散を加速させています。 ショート動画特有の「冒頭2秒の視覚フック」 :羽を扇状に広げるダイナミックな造形美は、縦型動画のスクロールを一瞬で止める強力なサムネイル/出だしになります。 カマキリ動画のヒットは、昆虫好きに向けたものではなく「ギャップに萌える一般層」へ届いた結果という分析であります。他の発信するときにも、次の3点はそのまま応用できます。 「ギャップ」を演出する : 自信満々な初心者、巨大な壁に挑む姿など、ギャップの構図を作る。 「ツッコミどころ(余白)」を残す : 擬人化やテロップを入れやすい隙をつくる。 「最初の1〜2秒」で異常値を視覚化する : 視覚的な違和感でスクロールの手を止めさせる。 「ニッチなテーマだから伸びない」のではなく、「見せ方の文脈を変えればマスに届く」。カマキリの気迫あるファイティングポーズから、SNS攻略の大きなヒントをもらいました。今後の投稿に活かしていこうと思います。

挫折した個人開発が息を吹き返す、「実践Claude Code入門」が示す「スペック駆動開発」のリアル

名著「 生成AIによるソフトウェア開発: 設計からテスト,マネジメントまでをすべて変革するLLM活用の実践体系 」に続く、確かな手応えを感じる良書に出会いました。今回ご紹介するのは「 実践Claude Code入門―現場で活用するためのAIコーディングの思考法 」であります。 目次 第1部 手を動かして学ぶClaude Codeの基本      第1章 Claude Codeをソフトウェアエンジニアリングと統合する      第2章 Claude Codeの基礎      第3章 MCPを使いこなせ!      第4章 達人に学ぶスペック駆動開発      第5章 Claude Code Actionの活用 第2部 動作原理を理解して開発フローをしくみ化する      第6章 Claude Codeの動作原理を理解する      第7章 Claude Codeを意図どおりに動かす      第8章 スペック駆動開発のフローをしくみ化する【設計編】      第9章 スペック駆動開発のフローをしくみ化する【実践編】 単にAIにコードを書かせるフェーズから、自律型エージェントをいかに意図通りに動かすかへ。開発現場の潮流が急速にシフトする今、まさに求められている1冊ではないかと思います。 3つのポイント 「動かしながら理解する」徹底したハンズオン形式 : 理論にとどまらず、コマンドを叩きながらClaude Codeの挙動を体感できます。ツールの手触り感を掴みながら進められるため、学習の立ち上がりが非常にスムーズです。 AIの暴走を止める「スペック駆動開発」の実践 : 生成AIにコードを書かせると、コンテキストのズレや勝手な推測によるコード生成(いわゆるAIの暴走)に悩まされがちです。本書が軸に据える「スペック駆動開発」は、コードを書く前に「何を作るか(What)」「なぜ作るか(Why)」を明確な「仕様(スペック)」としてドキュメント化し、それをAIへの指示とするアプローチ。AIに確かなガードレールを与えること...

土浦の次は取手!祝10周年「SAKE MEETING 2026秋」は事前予約が鉄則&おつまみ持ち込みで楽しめる!

この投稿をInstagramで見る 取手の地酒や 中村酒店(@nakamurasaketen.toride)がシェアした投稿 先日は土浦のクラフトビールの祭典「 TSUCHIURA Cheers Festival 2026 」をご紹介しましたが、お酒好きのみなさま、茨城の秋はまだまだ熱いです! 今回ご紹介するのは、10月3日に取手駅直結のアトレ取手で開催される日本酒の祭典「 SAKE MEETING 2026秋 」。土浦のビールフェスは5周年でしたが、こちらはなんと10周年を迎える歴史ある名物イベント。県内各地から選りすぐりの実力派酒蔵が集結し、贅沢な飲み比べが楽しめるようであります。 参加する上での最大の注意点は「 完全事前予約制 」であること。毎回大人気のイベントで、午前、午後の各部ごとに定員が設定されているため早期満席になってしまうとか。「気付いた時にはチケット完売・・・」とならないよう、今すぐに公式ページから予約枠を確保しておくのが確実かと思います。 当日の参加の流れ 受付でセットを購入 :おちょこと引換チケット(試飲チケット)を購入。 蔵元ブースへ :気になる蔵元のブースで日本酒を選び、チケットと交換。 マイおちょこで乾杯 :オリジナルおちょこに注いでもらったお酒をじっくり味わう! さらに嬉しいポイントが「おつまみの持ち込みOK」という点!会場のあるアトレ取手内の食品フロアなどで好きなお惣菜やおつまみを調達してから参加すれば、自分好みの最強ペアリングがその場で完成するのであります。 今週末の「TSUCHIURA Cheers Festival 2026」を逃してしまった方や、日本酒派の方は、ぜひ「SAKE MEETING 2026秋」で茨城の地酒の奥深さを体験してみてはいかがでしょうか。悩めるエンジニアも検討したいと思います。

「揚げないのに本格派」カルディで見つけた家飲みの救世主!レンジで作る手羽唐揚

「 十勝豚丼のたれ 」以来、久しぶりにカルディでリピート確定の逸品に出会いました。その名も「 レンジで手羽唐揚!スパイシータンドリー味 」。 揚げたての手羽先や唐揚げはお酒の最高のお供ですが、家で作るとなると「油の準備や片付けが面倒」というのが悩みの種ではないでしょうか。 その課題をスマートに解決してくれるのが本商品。手羽中を袋に入れてシェイクして、電子レンジで数分チンするだけ。油もフライパンも使わずに、ジューシーで本格的なスパイシーチキンが完成します。 パンチの効いたタンドリー風味は、ビールやハイボールがぐいぐい進む味付け。手軽に本格的なおつまみを用意したい夜にぴったりであります。 「 あらびきペッパー味 」もあるようなので、見かけたらこちらも試して食べ比べてみたいと思います。「平日の晩酌を手間なくワンランク上げたい」という方は、ぜひカルディで探してみてください。

イベント帰りの腹ペコを救う一手、上野の老舗町中華は「駅から少し離れる」が正解だった!

  「 藝祭 」の熱気ですっかりお腹ペコペコ。そんなときはガッツリ町中華! 一緒に出かけた妹ちゃんと絞り込んだ候補は、上野が誇る町中華の三大巨頭「 珍々軒 」さん、「 昇竜 」さん、「 中華珍満 」さんであります。 まず向かったのは創業80年、戦後の屋台から続く「珍々軒」さん。しかし遠目からもわかる大行列です。店頭をのぞくと昼から一杯楽しむお客さんで賑わっており、回転には少し時間がかかりそうな気配。すぐ近くのジャンボ餃子で有名な「昇竜」さん(創業70年)も、同様に長い列が伸びていました。 そこで閃いたのが「駅からほんの数分だけ離れる」という選択肢。駅から少し歩く御徒町寄りの「中華珍満」さんなら、少しは落ち着いているのではないか?そう踏んで向かったところ、これが大正解でした。 店先には列があったものの、前の2軒に比べればずっと軽め。ガラス越しに見えるメニューを眺めながらワクワク待つ時間は、むしろ最高の前菜です。 席に着き、初訪問の今回は王道メニューをオーダーしました。 タンメン(790円) チャーハン(830円) 餃子(680円) 創業76年の歴史は伊達ではありません。澄んだスープに野菜の旨味が溶け込んだタンメン、香ばしく仕上がったチャーハン、そして何より大ぶりな餃子が圧巻でした。表面はカリッと香ばしく、皮の中は驚くほどふんわりジューシー。食べログの「2021年餃子百名店」に選ば出された実力に思わず唸ります。このクオリティを都内の一等地でこの価格で味わえるのは、本当にありがたい限り。 上野の町中華巡りは、混雑具合を見極めて「少し駅から離れた名店に舵を切る」のがスムーズに楽しむコツだと実感。次回はアイドルタイムを狙って、今回見送った「珍々軒」さんや「昇竜」さんにもリベンジしたいと思います!

AI時代に問われる「人間の熱量」とは?上野藝祭で悩めるエンジニアが受けた衝撃

この週末は、東京藝術大学の上野キャンパスで開催された本家「 藝祭 」へ足を運んできました。昨年訪れた「 取手藝祭 」の熱気が忘れられず楽しみにしていたのですが、今年で79回目を迎える歴史ある学園祭は、期待以上のエネルギーに満ちていたのであります。 正門前では、金曜日に上野恩賜公園や街中を練り歩いたという大迫力の御輿がお出迎え。今年のテーマ「コイ、コガレ」のもと、各学部が4チームに分かれて制作した4基が並んでいます。写真は「デザイン・芸学・弦楽・作曲」チームの作品ですが、どの御輿も意匠もスケールも圧巻の完成度でした。 昨年のパレードの様子などを見ると、上野の街全体を巻き込むものすごい盛り上がり!来訪を検討している方は、ぜひ金曜日のパレードから狙ってみるのをおすすめします。私も来年は絶対に体感したいと思います。 そしてキャンパス内の各学部棟に足を踏み入れると、学生たちの多様な作品が所狭しと並んでいました。写真は悩めるエンジニアがビビっと来た作品。技術の進化によって「正解」や「効率」が簡単に手に入る今、ものづくりに携わるエンジニアとして、展示から強烈な衝撃を受けました。これらの作品にあったのは、AIには決して代替できない「どうしてもこれを表現したい」「何かに挑みたい」という、泥臭く純粋な人間の熱量です。技術がどれほど進歩しても、最後に問われるのは私たち自身の「内なる動機」なのだと、改めて実感したのであります。 そして最後に立ち寄ったのが「 藝大アートプラザ 」。「日本中の家をアートだらけにする!」をコンセプトに、藝大と小学館が共同運営するギャラリー兼ショップです。学生や卒業生、教員=藝大アーティストの作品が展示・販売されており、学園祭期間外でも気軽にアートを購入できる魅力的なスポットです。今回はあいにく即決できる準備がありませんでしたが、日常に今回感じた刺激を取り入れるためにも、定期的に通ってお気に入りの作品を見つけたいと思ったのであります。 刺激に満ちた素晴らしい週末になりました。人間の生み出す熱量に背中を押されたい方に、心からおすすめしたいイベントです。ぜひ足を運んでみてください。