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文学×数学の言葉遊び「S+7法」ツールをGitHubで公開!名詞をズラして未知のテキストを生み出す試み

「 文学×数学の遊戯「ウリポ」をデジタルへ、「カットアップ」の次は「S+7法」ツールを作りたい 」で予告していた「S+7法」の生成ツールを開発し、GitHubで公開しました! 👉 GitHubリポジトリ:   https://github.com/tariki/oulipo-s-7 なぜ今、言葉を「ズラす」のか? 「文章を書いていて表現がマンネリ化してしまう」「偶然の言葉の衝突から、新しいインスピレーションを得たい」と感じることはないでしょうか? 生成AIが自然な文章を紡ぎ出す現代だからこそ、あらかじめ決めたルールによってテキストを脱構築するウリポの試みは、人間にとって新鮮な発想のトリガーになると思うのであります。 ツールの特徴と仕組み 本ツールは、入力された文章の名詞を日本語WordNetのデータに基づいて「N個先」の語へ自動的に置換します。 選べる2つの置換ルール 五十音順モード: 読み順でN個先の語へ置換(例:『猫』→『根こそぎ』。思わぬ語感の跳躍が生まれます)。 概念版モード: 意味の木構造をたどり、同じ上位概念を持つ兄弟語へ置換(例:『猫』→『大型ネコ科動物』。文脈のトーンがシュールに変化します)。 ズラす幅(N)の自由な調整 1〜99の間で調整可能(基本設定は「7」)。数字を変えるだけで、文章の崩れ方のグラデーションを楽しめます。 直感的な比較ビュー 原文と変換後を左右に並べて表示。置き換わった単語をクリックするだけで、元の語が何だったのかをすぐ確認できます。 こんな方におすすめです 詩や小説、歌詞などの創作で行き詰まり、偶然のフレーズから刺激を得たい方。 言語の構造や意味のネットワークを使った「言葉遊び」を授業やワークショップで試してみたい方。 ぜひ有名な文学作品の一節や、ご自身の文章を入れて遊んでみてください。 動作のフィードバックやIssueも大歓迎です!
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「1984」の再来か? アルトマン発言から考える「AIの中央集権化」とカウンターカルチャー

東大卒のAIエンジニアがニュースをみて飲み会で同じような話を言っていた。ガチでコレは教養よ。僕たちはかつて、自分のPCにデータを持ち、自分のメモリで計算する「デジタル上の地主」だった。 しかし、今、AI資本が目指すのは「全員がクライアント(末端)になり、頭脳はすべて彼らのクラウドから借りる」という完全な小作人化。 アルトマンの発言は「お前らに強いマシンを持たせるのはリソースの無駄遣い。端末は画面を映すだけでいい、計算はうちのAIがやってやるから金を払え」という、テクノロジーの封建社会化の宣言に他ならない。 僕たちが失いつつあるのは、PCのスペックではなく「デジタル上の自律性」そのものなのかもしれない。 — あ (@5vVba77P0tjsDKS) October 31, 2026 OpenAIのCEOであるアルトマン氏が、 お前らに強いマシンを持たせるのはリソースの無駄遣い。端末は画面を映すだけでいい、計算はうちのAIがやってやるから金を払え。 というニュアンスの発言をしたとか。調べてみると「 OpenAI アルトマンCEO「PCに大量のRAMを搭載するのは問題」と発言。ローカルAIより「クラウドで24時間活用すべき」との考え語る 」という記事を見つけました。 「個人のPCに大量のDRAMを保有させることには問題がある」という発言をしており、この発言の背景には、資源配分という観点から見ると、クラウド上でDRAMを最大限に活用するほうが効率的だと考えがあるようです。 合理的に聞こえるかもしれません。しかし、この話を聞いて真っ先に頭をよぎったのは、名作として名高いApple MacintoshのCM「 1984 」、そして「 高校生と語り合った「AIでは代替不可な価値」、これからの人生で守りたいもの 」で触れた、かつて西海岸で起きたカウンターカルチャーの歴史でした。 このCMが象徴していたのは、国家や巨大企業(IBM)が独占・管理していた「中央集権的なコンピュータ」を、個人の手に取り戻す「コンピュータの民主化」でした。ヒッピー文化の自由な精神とハッカー文化が出会ったことで、私たちは「パーソナルコンピュータ」という自律のための武器を手に入れたのです。 しかし今、アルトマン氏の発言に象徴されるように、AIの進化によって起きているのは、皮肉にもその「再・中央集権化」な...

社会人になった娘と流山おおたかの森で初サシ飲み、「大衆酒場 森のBEETLE」が親子の乾杯にちょうどよかった話

社会人になった娘と会社の帰り道に合流し、念願の「初サシ飲み」へ行ってまいりました。 こういう日が来るのはまだまだ先だと思っていましたが、あっという間でありました。嬉しい反面、いざふたりとなると「何を話そうか」「どんな店が落ち着くか」と、親の側が妙に構えてしまうものであります。 そんな気恥ずかしさを吹き飛ばすべく選んだのが、流山おおたかの森にある「 大衆酒場 森のBEETLE 」さん。 ファミリーの街という印象が強いおおたかの森ですが、近頃は駅周辺の高架下などを中心に、大人心をくすぐる魅力的な飲食店がぐっと増えております。その中でもこちらは、手頃な価格と豊富なつまみで賑わう、まさにサラリーマンや地元客の憩いの場。この肩肘張らないざっくばらんな活気こそが、初飲みのぎこちなさをほぐす最高の特効薬でありました。 瓶ビールを片手に、出汁の染みたおでんや香ばしい揚げ物をつまみながら近況を聞く時間。料理の美味しさも手伝って自然と会話が弾み、あっという間に時間が過ぎていきます。お会計もふたりで約5,000円と、実に財布に優しい優等生ぶりでした。 ふと周囲を見渡せば、洒落たバルや風情ある焼き鳥屋など、気になる暖簾が駅周辺にまだまだ並んでいます。「今日はここまでにしとくけど、次はあっちの店も良さそうだね」、そんな次の約束が自然と口をついて出たのも、この街の奥行きのおかげかもしれません。 記念すべき第一歩をこの店で踏み出せて大正解でありました。開拓したいお店もまだまだあるので、また娘を誘って夜のおおたかの森へ繰り出そうと思います。

雨上がりのジャングル庭を文明の利器で制す!HiKOKIのポールヘッジトリマで手作業を卒業した週末

ここしばらくAIの話題が続いていたので、この週末はしっかり身体を動かす「人間らしい営み」に立ち返ってみたのであります。 8月、9月の長雨の影響か、庭の草木が一気に生い茂ってジャングル状態に。これまでは脚立に乗り、剪定バサミでチョキチョキと地道に刈り込んでいましたが、正直なところ体力的に限界を感じていましたのであります・・・。 そこで作業効率化のため、バッテリー式のヘッジトリマーを導入することに決定。 選んだのは「 HiKOKI(ハイコーキ) 18V 充電式 ポールヘッジトリマ CHP1825DA 」であります。定番のマキタとも比較検討しましたが、同等クラスでHiKOKIのほうがお財布にやさしかったのが決め手となりました。 主な特徴は以下の通りです。 伸縮長 : 1.88〜2.47m(脚立なしでも高い所にしっかり届く) ヘッド角度 :8段階調整(上部や側面の角度刈りもスムーズ) 拡張性 :別売のポールソーヘッドに付け替えれば、太い枝の切断にも対応可能 さっそく庭に出てスイッチを入れてみると、「バリバリバリッ!」と頼もしい(少し凶悪なほどの)駆動音が響きます。伸び放題だった庭木に刃を当てた瞬間、力を入れずともサクサクと刈り取れていきました。 脚立の上り下りや手首の疲れからも解放され、作業自体がかなり楽しくなりました。普段なら丸2日かかっていた剪定作業が、あっさりと1日で完了したのであります。週末の庭仕事の頼もしい相棒になりそうです。 伸び放題の枝木を前にため息をついているなら、道具に頼ってしまうのが一番の近道。あの地道なチョキチョキ作業から解放されたい方は、ヘッジトリマーを試してみる価値ありですよ。

「で、あなたは何をしたいの?」に怯えるエンジニアへ ー「情熱格差社会」をAIと軽やかに生き抜く処方箋

AI時代に起きる最大の悲劇は《仕事を奪われること》じゃなく、【20年間追いかけてきた夢が、たった20分で叶ってしまうこと】なんよな、これを勝手に《夢の即死問題》と呼んでいるんだけど、例えば「いつか自分のゲームを作りたい」と思っていた会社員が、Claude Codeに話しかけたら30分後には遊べるゲームができてしまう、「いつか小説家になりたい」と思っていた人が、ChatGPTと週末に一冊書き上げてしまう、Sunoで作曲家になり、Soraで映画監督になり、Cursorで起業家になる、もちろん《プロ品質》や《商業的成功》とは別の話だけど、これまで人類は「才能がないからできない」「時間がないから挑戦できない」「技術がないから形にできない」という《3大言い訳》に守られてきたとも言える、それがAIによって一気に剥がされると、恐ろしいことに【夢を叶えたのに、別に楽しくない】という人が大量に現れるかもしれない、つまり人間が欲しかったのは《作品》なのか、《作る行為》なのか、それとも「いつかすごい自分になれる」という《未来の自分への期待》だったのかが、いきなり試されるんよな、これまでの社会は《才能の証明》に10年かかったから、その10年間を“夢”として生きられた、でもAIがその期間を10分の1、100分の1に圧縮すると、夢の賞味期限まで短くなってしまう、そこで始まるのが、これも勝手に名付けた《夢のデフレ》で、映画を作れることも、アプリを公開できることも、会社を立ち上げられることも、それ自体はどんどん珍しくなくなる、すると逆に価値が上がるのが【誰にも頼まれていないのに、なぜか作り続けてしまう人間】なんよな、100本のゲームを作れる人より、101本目をどうしても作りたくなる人、100曲生成できる人より、たった1曲のサビが気になって朝まで直してしまう人、AIが《能力の格差》を縮めるほど、《執着の格差》がむき出しになっていく、これは《情熱資本主義》とでも呼べる変化で、学歴でも職歴でも資格でもなく、何に異常なほど夢中になれるかが、その人の競争力になっていく、皮肉だけど、人類が何千年もかけて《できないこと》を減らしてきた結果、最後に残る問いが「で、あなたは何をしたいの?」という、子どもに聞くような質問に戻ってくる、そしてもっと面白いのは、そこで初めて自分の《本当の好き》を発見する人が大量に出てくる...

喪失感から「Why」の確信へ ― 2026年、悩めるエンジニアがAIと向き合い続けた軌跡

気づけば2026年も秋を迎え、今年も生成AIを取り巻く波に揉まれ続けた1年でありました。 ふと振り返ってみると、このブログでも折に触れてAIに関する記事を書き連ねてきました。最初の頃に抱いていたモヤモヤとした感情から、直近の記事でまとめた心境に至るまで、自分自身の関心や心情がずいぶんと変化してきたことに気づかされます。 今回は、これまでに書いてきたAI関連記事を時系列で棚卸ししながら、「悩めるエンジニアがAIとどう対峙し、どこへ辿り着いたのか」という心の旅路を整理してみたいと思います。 職人の喪失感とアイデンティティの揺らぎ(2026年2月〜春) 発端は、2月に書いた「 AIで「速く」なった今、私たちが失ったもの 」でした。 同世代のベテランエンジニアによる手記に深く共鳴し、長年親しんできた「一行一行のコードと対話し、夜を徹してデバッグの謎を解くパズル」が、プロンプトと応答の往復へとあっさり圧縮されていくことへの戸惑いを吐露した時期です。 決してAIを否定しているわけではない。むしろその恩恵で驚くべき速さでモノを作れるようになっている。それでもなお、「これまで自分が誇りにしてきた『構築』の手触りはどこへ行ってしまうのか?」という、エンジニアとしてのアイデンティティの根幹を揺さぶられるような寂しさを抱えていたのでありました。 「Bitter Lesson」の直視と、常識の崩壊(2026年初夏) 春から初夏にかけては、個人のコーディング体験から一歩視野を広げ、産業や技術の本質的な地殻変動に目を向けるようになりました。 象徴的だったのが、6月の「 「現場データが日本の勝ち筋」は神話?「苦い教訓(bitter lesson)」から学ぶべきこと 」です。人間の専門知識やこだわり、あるいは「現場の強み」といった自負が、圧倒的な計算資源の拡大によって覆されていく現実(Bitter Lesson)を目の当たりにしました。 既存の成功体験や常識にしがみつくことの危うさを痛感し、「エンジニアとして、根本からマインドセットをアップデートしなければ立ち行かなくなる」という冷徹な危機感を強く持ったのであります。 「同意なき社会実験」への違和感と批評眼(2026年晩夏〜秋初頭) 秋口に入ると、関心はAIの急速な社会実装に伴う倫理やガバナンスへと向かいました。 9月の「 Linuxの「意図的な欠...

描画もX11からSDL2へ!Claude Codeと挑むXShipWarsのmacOS対応【グラフィック編】

  20年前のC++コードを現代に蘇らせる「XShipWars」モダナイズプロジェクト。サウンドと入力を刷新した「 XShipWars」復活プロジェクト、「音と操作を取り戻せ!Claude Codeで挑むXShipWarsのSDL2近代化【サウンド・入力編】 」に続き、待望の第三弾、macOSのサポートをお届けします! 👉 GitHubリポジトリ: https://github.com/tariki/xshipwars なぜ、macOS対応と「脱X11」が必要だったのか? これまではLinux / FreeBSDを主軸に検証を進めてきましたが、開発コンテナ以外で日常的に動かしているユーザーは限られていると思います。「もっと多くの人に手軽に触ってもらいたい」と考えたとき、避けて通れなかったのがmacOSのサポートでした。 そこで今回、最大のボトルネックとなっていたグラフィック描画部分を、従来の X Window System依存から「SDL2」へと全面刷新 しました。 4,000ステップの大改修を2時間で完遂 — Claude Codeの実力 ウィンドウ生成や描画周りの刷新は全体に影響が及ぶ大規模改修のため、当初は描画のズレやクラッシュなどのトラブルを覚悟していました。しかし、結果としてトラブルは一切発生せずスムーズに移行完了。 SDL2グラフィック層の追加・置換 :約4,000ステップ 作業所要時間 :テストや動作確認を含めて約2時間 描画ロジックの依存関係整理からSDL2レンダラーへのマッピングまで、Claude Codeと協調して進めることで驚異的なスピードで移植をやり切ることができたのであります。Claude Code恐るべし・・・。 読者の皆様へ ー 実機テストとフィードバックのお願い 手元のmacOS実機にて、BGMや効果音の再生、キーボード入力での基本動作はしっかり確認できています。一方で、「ジョイスティックでの操作」についてはまだ実機検証が追いついていません。 macOS環境をお持ちの方、あるいはゲームパッドをお持ちの方は、ぜひリポジトリをクローンして動かしてみてください!Issueやフィードバックをいただけると大変嬉しいです!

柏駅前で13時から飲める!SNSで噂の「おでん食べ放題酒場 あおちょ」潜入レポート

この投稿をInstagramで見る 千葉グルメ【公式】(@chiba.gourmet2021)がシェアした投稿 SNSで見かけてずっと気になっていた、「 おでんと炉端焼き あおちょ 柏店 」。なんと【13時から昼飲み可能】で、【550円のお通しおでんが食べ放題】という太っ腹すぎるお店です。ちょうど柏で飲む機会があったので、実際に行ってきました。 週末の13時、しっかり暖簾が出ていて無事入店。席に着いてドリンクを頼むと、噂のお通しおでんが大きな深皿でどーんと運ばれてきました。 システムはシンプルで、 「グループで1皿」「器が空になったらおかわり可能」という完全皿交換制 。大根や玉子、ちくわなど、どれもしっかり出汁が染みていてお酒が進みます。おかわり自由だからと侮れないクオリティです。 ここでひとつ攻略のポイント。おでんの出汁が美味しすぎて延々とおかわりしてしまうため、 「気がついたらおでんだけで満腹になり、看板の炉端焼きを頼みそびれる」という嬉しい罠 があります。おでんをつまみつつ、序盤に名物の焼き物を1〜2品押さえておくのが賢い楽しみ方です。 結局しっかり飲んで、お会計は1人あたり約3,000円。柏駅周辺で「早い時間からコスパ良く、しっかり美味しく飲みたい」というときには間違いなく重宝する一軒でありました。ぜひどうぞ。

「Why」の純度が悪意に向かうとき ― GLM-5.3の衝撃と、私たちが手放してはならない防壁

「 コードを書く喜びを失った私たちが、次に手にするもの ―「Why」の時代を生き抜く審美眼と基礎力 」を書いたあと、ある冷ややかな疑問が頭をよぎりました。 もし、『Why(何を・誰のために・なぜ作るのか)』の純度が、悪意の方向へ研ぎ澄まされたらどうなるのか? 折しも、サイバー攻撃や不正アクセスの急増が連日報じられるなか、業界を震撼させるニュースも飛び込んできました。米Anthropicが警告を発した、中国・智譜AI(Zhipu AI)の「GLM-5.3」をめぐる検証結果です。高性能なサイバー攻撃能力を持ちながら、安全装置を容易に回避でき、しかも誰もがダウンロード可能な形で流通しているという指摘でした(「 中国ジープー「GLM-5.3」が攻撃コード自作、安全策は最大100%回避 米アンソロピック 」、「「 中国のGLM-5.3はClaude Mythos Preview級のサイバー攻撃能力を持つ一方で安全対策が不十分」とAnthropicが警告 」)。 攻撃側の「Why」さえあれば、高度な攻撃コードが瞬時に自律生成されてしまう。AIエージェントが自律的に動き回り、Webの生態系を壊しかねない現実は、もはやSFではなく目の前の日常です。「新しい挑戦の時代だ」と前を向いた心が、冷や水を浴びせられたように立ちすくんでしまうのも無理はありません。 では、我々はただ「人類の善意」に祈るしかないのでしょうか。 悩めるエンジニアはそうは思いません。前記事で触れた「審美眼と基礎力」は、なにか新しい価値を創り出すためだけのものではないはずです。巧妙化するAI生成の脅威を見抜く「鑑識眼」であり、ブラックボックスに依存しきらずにシステムの健全性を確かめる「自衛の基礎体力」でもあります。 悪意の自動化が進むからこそ、人間側の「良識あるWhy」と「仕組みを見抜く目」の価値はかつてなく高まります。脅威に怯えて足を止めるのではなく、防御と倫理の解像度を一段引き上げていくこと。それこそが、この激動期に我々が身につけるべき次の構えなのだと感じたのでありました。

コードを書く喜びを失った私たちが、次に手にするもの ―「Why」の時代を生き抜く審美眼と基礎力

以前書いた記事「 AIで「速く」なった今、私たちが失ったもの 」の中で、同世代のエンジニアによる印象深い言葉を紹介しました。 「私は遅れを取っているわけではない。前進しているのだ。新しいツールを活用し、かつてない速さで構築し、これらのツールを使って他者の作業を加速させている。数年前には夢にも思わなかった製品を生み出している。しかし同時に、今この『構築』が自分にとって何を意味するのかを模索している。」 そのとき、手探りで試行錯誤し、苦労して辿り着くプロセスそのものに宿っていた「創造の喜び」を、私たちはどう再定義すべきなのか。今、多くの開発者がこの大きな問いを突きつけられているのではないかと思いました。 そして、「 「How(どう作るか)」はAIが肩代わりする、だからこそ問われる「 Why(何を・誰のために・なぜ作るのか)」という動機 」で紹介したカットアップメーカーの開発、「 25年前の23万行コードを3日で蘇らせた話 - Claude Codeで挑むレガシー脱却と移植の全記録 」で紹介したしたXShipWarsのモダナイズに挑む中で、ひとつの確信を得ました。一行一行のコードと対話し、デバッグという名のパズルを解いていくあの独特の喜びは、確かにこれからの実務からは急速に姿を消していくでしょう。 そして痛感したのは、これからの開発者に求められる決定的な2つの要素です。 「Why(何を・誰のために・なぜ作るのか)」の純度 「How(どう作るか)」の実装をAIが担う時代だからこそ、プロジェクトの起点となる人間の動機や目的意識そのものが、プロダクトの価値を決定づけます。 AIの提案を見抜く「審美眼としての基礎知識」 Howを委ねるとしても、AIの提案の正否やアーキテクチャの妥当性をジャッジするのは人間です。そのためには、裏側の仕組みを理解する基礎力が欠かせません。  長年親しんできた「コードを書く手触り」が薄れることに、一抹の寂しさを覚えたのも事実です。しかし、これは喪失ではなく「開発者としてのステージが変わった」のだと捉え直しました。 浮いた時間を「なぜこれを作るのか」という本質的な問いに注ぎ込める。そして、AIに振り回されない審美眼を保つために、あえて日常の中で「コード一行一行と泥臭く対話する素振りの時間」を自分の意志で確保していく。 そう整理できたとき、この劇的...