前回の「 AIの「嘘」と「電力大食い」の正体は?「言語の本質」 」で紹介した「 記号創発システム論ー来るべきAI共生社会の「意味」理解にむけて 」を読んでみました。 正直に言いましょう・・・、 難しい! あまりの難解さに挫けそうになりましたが、「 記号創発スタディーノート 」という解説サイトを道しるべに、なんとか少しだけ理解できた内容を、悩めるエンジニアなりにまとめてみたいと思います。 「記号創発問題」とは何か? 私たちが普段何気なく使っている言葉(記号)。これがいかにして生まれ、共有されるのかを探るのが「記号創発問題」です。「記号創発システム論」では、これを2つの視点から解き明かそうとしています。 個人のレベル(ミクロ): 赤ちゃんが光や音から「ママ」という言葉の意味を学習するように、ロボットがいかにして「内的表象(頭の中のイメージ)」を作り上げるか。 社会のレベル(マクロ): 個人がバラバラに意味を決めるのではなく、相互作用を通じて社会全体で共有される「言語システム(地図やルールなど)」がいかに形作られるか。 「つくることで分かる」という挑戦 「記号創発システム論」の重要なポイントは、単なる哲学ではなく、「数学やロボット実装で証明しよう」としている点です。 環境、個人、社会が連動して意味が生まれるループ構造(ミクロ・マクロ・ループ)を、統計的機械学習などの数学的手法で定式化し、実際にロボットに動かしてみる。「構成論的アプローチ」による実証実験という点です。 なぜ今、この視点が必要なのか? 前回の「言語の本質」の紹介で「記号接地問題」という問題が出てきましたが、テキストを学習している大規模言語モデルのようなAIは、「人間のデータ」を介して間接的に世界と繋がっている(接地している)と言えます。だから、私たちが問うべきは「既存の記号をどう教えるか」という静的な問題ではなく、「いかにして共に記号を作り出し、そのプロセスに参加するか」という動的な問題に移っているということなのであります。 最近、フィジカルAI(身体性を持つAI)の研究がこれほどまでに熱を帯びている理由が、ようやく腑に落ちた気がします。 かなり難しい内容ですが、AIの利用が当たり前となるこれからの若手にぜひ手に取ってもらいたいと思いました。 しばらくしてからまた読み直そうと思います。
「 Exult 」に引き続き、リメイクプロジェクトのご紹介。「 ポピュラス 」の生みの親である ピーター・モリニュー 氏が放った伝説の一手、「 Dungeon Keeper 」を現代の環境で快適に遊べるようにした「 KeeperFX 」であります。 勇者諸君、そろそろ正義の味方を演じるのに疲れただろう。我が帝国に寝返って、悪の世界を心ゆくまで楽しんではどうかね?なに?「それはできない」だって?そんなに世間の目が気になるのかい、ならば仕方あるまい。我が愛する手下たちに勇者退治を命じるとしよう。正義の仮面をかぶった"偽善者ども"に、悪の力を思い知らせてやる! 本作は、勇者として世界を救うのではなく、悪の「ダンジョンキーパー」としてクリーチャーを指揮するシミュレーションゲームです。襲来する勇者や敵対勢力を罠と魔法で返り討ちにする斬新なシステムは、今なお色褪せません。 単なるリメイクではなく、高解像度対応、音声も含めた完全日本語化、そして「Level Script」を活用すれば自分だけの地獄(ステージ)を構築もできるなど、かなりの進化を遂げています。 インストールは「 公式ドキュメント 」に従えばスムーズですが、基本的にはオリジナル版のデータを用意するだけでOK。大きなトラブルもなく、すぐに「悪の道」へ足を踏み入れることができました。 悩めるエンジニアも少し遊んで、自分だけのレベル作成に挑戦してみたいと思います。