真実などない。すべて許されている。
この言葉のとおり、自由さ、身勝手さ、無責任さを貫いてきたカルトアイコン、というのがバロウズのイメージですが、本作では家族との関係についての映像やインタビューが数多く出てきます。射殺してしまった奥さんの話、そして特に疎んじて死に追いやった息子の話にはけっこう時間が割かれており、カルトアイコンも晩年は深い後悔と諦めの中に生きていたんじゃないか、バロウズでさえ高齢には勝てなかった、そんなことを考えさせられる作品でありました。
悩めるエンジニアも50を過ぎ、晩年に向かっていることを感じることがちょくちょくあります。そんなわけで、バロウズの遺作である「夢の書:わが教育」を引っ張り出してくるなど。バロウズの遺作を読みながら、悩めるエンジニアもこれからの生き方についてちょっと考えてみようかと思ったのであります。
とてもおもしろかったです。もうじき上映終了してしまうので、気になった方は急いでください。
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