正月休み、積読解消の第四弾であります。仕事がらアジャイル開発、スクラムといったものに触れる機会が増えていますが、その本質が分かっているかというと分かっていない・・・。アジャイル開発、スクラムについて調べていると野中郁次郎氏と竹内広高先生の「The new new product development game」という論文や「知的想像企業」という書籍に行き当たり、「SECIモデル」というものがあることを知ることに。この中には暗黙知、形式知といった言葉が出てきますが、では暗黙知とか形式知とは何かと問われると答えることはできない・・・。そんなわけで手に取ったのが「暗黙知の次元」であります。
かなり難しい内容ですので解説は大崎正瑠先生の「暗黙知を理解する」にお任せしたいと思いますが、言語,数字,身体的動作,色彩,絵などの記号により自分の意図することを表出して他人に伝達することが可能な「表出伝達可能知」、同じものの共体験により伝達や共有が可能になる「表出不可能だが伝達可能知」、これらに当てはまらない「表出伝達不可能知」が「暗黙知」であると。悩めるエンジニアが「暗黙知」と思っていたものは、表出されていない「表出伝達可能知」であり「暗黙知」ではなかったと・・・。
ここでスクラム、SECIモデルの話に戻ると、SECIモデルでは「S = Socialization (「暗黙知→暗黙知」の変換)」のフェーズで、言葉を介さずに共体験で知を伝える、同じ五感体験をする、のが一番大事と言われているようです。悩めるエンジニア的には「同じ釜の飯を食う」が本質との理解。つまり「表出不可能だが伝達可能知」の共同化が一番大事なことであり、これがスクラムの本質でしょうか。とすると、リモートじゃ難しいですし、デイリースクラムやスプリントレトロスペクティブの場で話す内容が大事なのではないかと。
昭和の人間の悩めるエンジニアなどは経験的にそのよさが分かりますが、LINEなどでのコミュニケーションにどっぷり浸かった今の若者にこれを分かってもらうのは少し難しいかと思ったり。難しい時代であります。
難解でしたが、アジャイル開発、スクラムの解像度が少し上がったように思います。気になった方はぜひ手に取ってみてください。
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