正月休み、積読の解消第一弾であります。「肉は美し」、TikTokで話題の超問題作と聞いて購入してみました。動物に致死性のウイルスが蔓延した結果、人間の家畜化および人肉食が合法化された世界を描いています。
肌の色、宗教など、何かレッテルが貼られると、人は同じ人間に対してかくも残酷なことができるのか、という今なお解消することのない問題、これが人間の本質ではないかということを問われているように思います。
家畜なのに、人間みたいな目をしていた
という主人公の言葉で終わるのですが、 このような終わり方をするとはまったく予測できませんでした。問いをさらに強いものとします。
「40以上の戦争を取材してきた、しかし2025年のような年は見たことがない――シンプソンBBC世界情勢編集長」のとおり世界はより悪い方向に向かうように思えます。こんなときだからこそ、読むべき作品ではないかと思いました。TikTokで話題になったのもそう感じている人が多いからではないかと。
気になった方はぜひこの休み中に読んでみてください。
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