「ノラや」に引き続き、猫が題名につくものを探していて行き当たった本であります。カート・ヴォネガット氏の「猫のゆりかご」という作品。現代アメリカ文学を代表する作家の一人だそうでありますが、はずかしながら悩めるエンジニアは知りませんでした。
サン・ロレンゾ共和国、ボコノン教、アイス・ナインという架空の国、宗教、科学物質を題材に、人間の悲哀をシニカルかつユーモラスに描いた奇想天外な物語といった感じでしょうか。原爆が落とされた日、アイスナインの生みの親であるハニカー博士がやっていたのがあやとり(Cat's Cradle)、というわけで「猫のゆりかご」、猫は一切出できませんでしたが、軽快な文章で、おもしろく、あっという間に読み終えました。
次は「タイタンの妖女」を読んでみたいと思います。
コメント
コメントを投稿