2025年最初の読書であります。「センスがいい」、「悪い」という言葉、日常の中で意識せずに使っていることが多いと思います。ではセンスとは何か?と問われると言語化できない自分がいる。これに何かヒントをくれるのではないかと思い手に取ってみたのがこちら、「センスの哲学」であります。
メタ化と予測差異、すべての認知できる対象を抽象化すると「反復と差異」に還元でき、反復の中に絶妙に差異を入れられたり、見出せることこそがセンスなのであると。これは現在のAIでできてしまうことではないかという疑問に対し、
おそらく最後に残るのは、生きた体があるかどうかです。人間は生き物です。生物としての、生きるために何かを求めるという衝動がある。コンピュータにはそれがありません。
と筆者は言っています。身体性に伴う問題を自覚することがセンスであると。これが悩めるエンジニアの本書で述べられているセンスに対する解釈です。「思考の整理学」のさらに一歩先にある考え、気づきを与えられたように思えました。
ぜひセットで手にとってみてください。
コメント
コメントを投稿