DRBFM(Design Review Based on Failure Mode)やっていますか?DRBFMとは、トヨタ自動車が開発・展開している品質不具合の未然防止手法で、設計の変更点に着目したFMEA(Failure Mode and Effects Analysis)とDR(Design Review)を体系化したものであります。
自動車業界ではよく使われる手法ですが、ことソフトウェア分野においては組織や人によって実施対象ややり方が異なっており、正直手法として確立していないな、というのが悩めるエンジニアが感じるところであります。というわけで、教科書を買って読んでみるなど。
「モノづくりにおける実践のDRBFM―より高い品質をめざした未然防止手法のすすめ」であります。ソフトについての記述はありましたが、3ページ程度。専門外とのことで、筆者の考えが参考として書かれていただけでありました。ちょっと期待したのですが残念・・・。
悩めるエンジニの中ではFMEAといえば「Incorporating software failure in risk analysis – Part 1: Software functional failure mode classification」にあるようなイメージ。ある程度システマティックにできるはずで、DRBFMも同様だと考えているのですが、どうもそうなっていない。なぜなのか?組織、体制や教育、過去トラ活用の仕組みなど、どうもそちらに問題があるように思えています。例えばジャイアン独演会的な・・・。
悩めるエンジニアが期待する内容は足りませんでしたが、本書自体は平易な言葉で分かりやすく丁寧に書かれておりよきかと。これからDRBFMをやるという方は手にとってみてもよいかと思います。
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